日本には多くの画家がいるが、その中でも白と黒を基調とし、観る人の感性に全てをゆだねるような自由度の高い作品を作り上げ、世界を魅了するのが「中村 穣二(なかむら じょうじ)」だ。

今回は、画家・中村譲二に注目していく。

■画家「中村譲二」の経歴・プロフィール

中村譲二は、1974年生まれの横浜市在住の画家。

書家である母親のもとに生まれ、制作は身近なものであったが、直接的に“アートの場”が作られることはなかった。

そんな中村譲二がアートの世界に興味を持ったのが、カリフォルニア州のサンタバーバラに居住していた間のときである。

友人のアーティスト達の影響により芸術への興味を強く抱き、独学で絵画を学ぶことを決意。

サンタバーバラにて数々のアートの世界観を学び、日本への帰還と共に自分の作品を作り始める。

現在は、画家としての活動を中心としながら、さまざまなアーティストとのプロジェクトやグループ展の企画をはじめ、ブックレーベルの「K.M.L. BOOK」の運営も手掛けている。

2019年6月には日本での個展を開催。同年にニューヨークのGIFCにてグループ展「Velvet Ropes NYC」に参加するなど、国内外から画家として注目されている。

□中村譲二の主な展示

【個展】

・2016年

東京:Clear Edition & Gallery「Touch Me, I’m Sick 」

・2017年

東京:The Container「How I paint some of my paintings」

・2018年

東京:Bookmarc「Black Discovery」

【グループ展】

・2015年

台湾:高雄市「Art Kaohsiung」

東京:Clear Edition & Gallery「The Works」

・2017年

東京:W+K「Mono Bubble」

・2018年

東京:W+K「Magic Spot」

パリ:Pierre Yves Caer gallery「From Abstraction: Between the Conscious and Subconscious」

【アートフェア】

・2018年

パリ:「Asia Now 2018」

■中村譲二の代表作品

中村譲二と言えば、白と黒を基調とした大胆かつ観るものの感性を惹きだすような魅力的な作品を作る画家だ。

そんな中村譲二の代表作と言えば、代官山のギャラリーThe Containerにて行われた展示会にて注目された、衝撃的で直感的な作品である。

http://www.tokyoartbeat.com/event/2017/7A23

この作品は、高さ150cm、長さ1,000cmの表面で作られており、1日がかりのパフォーマンス形式で発表された。中村譲二の感情的なアクション・パフォーマンスが特に注目され話題となった。

2012年に石川県にて行われた「WHITE SHOW」で展示された作品にも注目していただきたい。

http://slant.jp/whiteshow/

彼らしい大胆さの中に繊細さを残し、自由な筆跡で描かれている。観る人の心の隙間にふっと入り込んでくる感情的な表現がファンを魅了した。

他にも、近年の代表作として2019年に大阪にて開催された中村譲二の個展「Night walk playlist」にて展示された「彩色ペインティングシリーズ」の作品も注目されている。

■中村譲二の作品テイスト

中村譲二は、15年以上白と黒を用いて制作する大胆で感情的なテイストの絵画が特徴的だ。

しかし、友人からの勧めによって、2017年からは絵具を用いた新しいテイストの絵画を制作している。

ペンや鉛筆、アクリル絵具を使いながらキャンパスに独自の世界観を描く中村譲二の姿は、まさに紙と感情的な交流を楽しんでいるかのようだ。

中村譲二の作品テイストには他のアーティストとは違う特徴がもうひとつある。それは、絵具を使用する際は筆を使わず手だけを使用して作品を作り上げていくところだ。

素早く偶発的に絵画を作り上げていく中村譲二のパフォーマンスそのものこそ、価値のある作品と言えるだろう。

激しく大胆でありながら、線にはしっかりとした体積があり美しい。同じ周波数で発せられた大半の作品は単色で、観る人の感性とコミュニケーションを取る。そんな行為こそが中村譲二の作品テイストなのだ。

■今後の中村譲二の活動へ向けての期待

画家だけではなく、ブックメーカーの運営や数々のアーティストとのプロジェクトやグループ展の企画など、多方面から活躍を広げる中村譲二。

独学で絵画を学びここまで登り詰めてきた彼の魅力は計り知れない。

個展やグループ展など、直接彼のアートの世界に触れることができる機会は2018年以降は開催されていないようだが、自身のInstagramにて新作の画像をアップしているようだ。

また、パソコンやスマホなどの画面上で見ることができるペインティングパフォーマンスも行っているようで、自宅にいながら中村譲二の作品に触れることもできる。

Instagramには、参加したプロジェクトの報告や新たな画風の作品もアップされているので、ぜひ注目してみてほしい。